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[FT]民主主義と貿易はどちらも大事

[FT]民主主義貿易はどちらも大事 
アフリカ、地域貿易に背を向ける英米と異なる道

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2017/1/27 6:30
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12159550W7A120C1000000/

Financial Times

 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は今月、西アフリカのガンビアを包囲するために軍隊を派遣した。不当に居座っていたジャメ大統領を権力の座から追うことを目指す派兵で、最終的に成功を収めた。だが、そもそも経済的な組織が兵士を派遣して、いったい何をしていたのか。これはまるで国際通貨基金(IMF)が北朝鮮に砲艦を派遣することを決めたようなものだ。

 ECOWASはかねて、元来の使命である地域統合よりも平和と安全の確保を得意としてきた。1975年に創設された同組織が掲げる目標は、加盟国による単一貿易圏の創設によって「集団的な自給自足」を達成することだ。


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ECOWAS兵士(中央)を歓迎するガンビア市民。22年間権力を掌握していたジャメ前大統領が昨年12月の選挙で敗北した後も居座っていたため、政情不安が高まっていた=ロイター

 この目標については、ECOWASは失敗した。創設から40年以上たった今、市民は加盟国の間を自由に行き来できるにもかかわらず、加盟15カ国の相互貿易はごくわずかだ。開発機関の米国際開発局(USAID)によると、ECOWAS諸国からほかのECOWAS諸国に向かう輸出は全体の12%に満たない(非公式な越境貿易を除く)。これに対し、欧州連合(EU)の場合は60%を超えている。

 ECOWASの巨人ナイジェリアの経済的な弱点を考えると、越境貿易の低さは決して意外ではない。ナイジェリア経済は、2番目に大きい加盟国ガーナの規模の約10倍だ。そのナイジェリアは、石油を輸出し、石油以外のほぼすべてを輸入するという誤った政策を追求してきた。自給自足どころか、ほぼ完全に原油の産出に依存し、原油輸出が外貨収入の90%以上を占めている。

 ナイジェリアのような莫大な石油埋蔵量には恵まれていないものの、大半のECOWAS加盟国――コカ葉からヤシ油、金、鉄鉱石まであらゆるものを輸出している国々――は程度の差こそあれ、大ざっぱに同じやり方をなぞっている。世界最大のゴム生産国の一つに数えられるリベリアは、タイヤを1本も作ったことがない。

■民主主義のプロセスに一助

 貿易にほとんど見込みがないことから、ECOWASは安全保障に目を向けた。1999年に紛争予防に関する規約に署名し、2001年にはグッドガバナンス(良い統治)と民主主義に関する規約に調印した。最初にリベリア、次にシエラレオネが内戦に陥ったことに後押しされ、これらの規約はただの大風呂敷以上の効果を発揮した。

 実績は完璧とはほど遠いものの、ECOWASはクーデターがかつてまん延していた地域において、独裁者が入り込む余地をゆっくりとせばめていった。ほとんど気づかれない間に、任期の制限と民主的な政権移行が多かれ少なかれ標準になった。ECOWASが推し進めたプロセスは、2015年、ナイジェリアが独立以来初めて文民的な政権移譲をなし遂げたときに集大成を見た。


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アフリカ、地域貿易に背を向ける英米と異なる道

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 ECOWASが先導したこの(民主主義への)プロセスとは対照的に、15カ国が加盟する南部アフリカ開発共同体(SADC)は権限がないことが判明した。同組織には、ジンバブエのムガベ大統領やコンゴ民主共和国のカビラ大統領といった独裁者に果敢に立ち向かう力も意思もなかった。

 一方、こと貿易に関しては、ECOWASは後れを取っている。6カ国が加盟し、2000年にやっと本格的に発足したばかりの東アフリカ共同体(EAC)のほうが、ずっと速やかな進展を遂げている。すでに加盟国の輸出の20%程度がほかのEAC諸国に向かっている。輸送網が改善され、国家間のお役所仕事が削減された。石油・ガスパイプラインと拡張された鉄道網が加盟国をしっかり結びつけていく。強気の開発計画を持った内陸国ルワンダが、このプロセスを促すのに貢献した。ルワンダとウガンダは、両国がケニアとタンザニアの港(および市場)にアクセスしやすくなるプロジェクトに投資した。

■地域貿易の利点を生かせ

 英国がEUから離脱する欧州と、トランプ米大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)を破棄することをちらつかせている米国では、地域統合は時代遅れになっている。だが、1884年のベルリン会議で大陸がバラバラに分割されたアフリカでは、より緊密な貿易関係の経済原理を疑う人はほとんどいない。課題は、掛け声のその先に行くことだ。

 より大きな地域市場は小さな国々に、専門特化した製造・加工能力を開発する動機を与える。より根本的には、アフリカ諸国が100年間の植民地支配による従属から受け継いだ貿易慣行――原材料を輸出し完成品を輸入する――と決別する助けになるだろう。

 ECOWAS諸国が、民主主義でなし遂げ始めたほど貿易で成果を上げられなかったのには、妥当な理由がある。「ウエスト・アフリカン・シチズン・シンクタンク」の創設者ジリ・ヤビ氏は、安全なくして貿易はできず、法の支配が国内で適用されなければ執行可能な地域規制を持つことはできないと指摘。同氏いわく、ECOWASは「政治と安全保障に関与するしか選択肢がなかった」。

 だが、もういいかげん、この成功を足がかりにして前進すべきときだ。現在、ECOWASはガンビアで首尾よく終えた仕事を祝っている。今度は原点を振り返り、貿易も優先事項にすべきだ。

By David Pilling

(2017年1月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(c) The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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